Firefox3新機能ガイド
出典: "何かしら図書館"
Field Guide to Firefox 3 - dria.orgをローカライズしたものです。原文とは異なる表現を使ったりしています。
この記事のライセンスはCreative Commons 表示-継承 3.0です。原著作者はDeb Richardson氏です。
[編集] はじめに
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ついに完成しました。Firefox3は間もなくリリースされます。待ちに待ったこのイベントを見越して、Mozilla communityの人たちはFirefox3の新しい機能や改善された機能について広い範囲で書くことにしました。業界を揺れ動かすほどのものから、Firefoxがより使いやすくなっていることを知るまでユーザーが気付かないものまで、あらゆる方面をカバーした新機能が追加されました。機能改善のほとんども同じように、ほかの機能のちょっとした調整や再設計をした一方で、バックエンドシステム全体を完全に再構築しました。これらにより、Firefox3は今までのFirefoxに比べ、最も速く、最も安全で、最も軽量であり、また最も簡単なものとなりました。あなたはFirefox3を好きになるでしょう。 |
[編集] アドオンマネージャー
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Firefox3ではアドオンマネージャーに"アドオンを入手"というタブが追加されました。これによりユーザーは推奨アドオンを閲覧したり、新しいアドオンを検索したり、またアドオンの説明や評価を確認することができます。インストールするには"Firefoxに追加"を一回クリックするだけです。アドオンマネージャーは addons.mozilla.org (AMO) に完全に統合され、今まで以上に見つけやすくなり新しい拡張機能を簡単に試せるようになりました。 |
[編集] ブックマーク
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Firefox3では新しいブックマーク機能を採用しました。新しいブックマークはより簡単に使うことができ、また一般的に便利になっていて、使っていくうちに雑然となっても大丈夫です。 |
[編集] CSS
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Firefox3ではCSSの大幅な改善が施されており、 "inline-block" "inline-table" "font-size-adjust" ":default pseudo-class" "HTML soft hyphens ()" "ime-mode プロパティ" "white-space’s pre-wrap value" をサポートし、また ":first-child" ":only-child" ":last-child" ":empty" といったセレクタのアップデートもしました。Mozilla Developer Center(MDC)ではFirefox3におけるCSSの変更点についてのドキュメントが掲載されています。
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[編集] カラープロファイルに対応
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Firefox2ではカラープロファイルに対応していなかったため、システムやカラープロファイルを調整しなければ画像の色合いを正しく表示することができませんでした。Firefox3ではカラープロファイルを完全に対応したため、鮮やかな色合いを表示することができます。しかし、諸事情の理由でカラープロファイルはデフォルトで無効化されており、about:configによる設定により有効化しなくてはなりません。この機能は将来的にデフォルトで有効化されることになっており、その日が写真家やビジュアルアーティストにとってうれしい日となるでしょう。
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[編集] ダウンロードマネージャー
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ダウンロードマネージャーに少し変更が加えられました。新しい機能として手動もしくは自動でダウンロードの一時停止や再開ができるようになりました。他にもダウンロードの進行状況がステータスバー上に表示されるようになり、またダウンロードが完了したファイルのインクリメンタル検索もできるようになりました。ダウンロードマネージャーではファイルに関する情報を表示したり、また右クリックメニューからダウンロードしたページへもう一度アクセスしたりできます。 詳細はMadhava Enros氏Download Manager in Firefox 3をご覧ください。 |
[編集] フォントやテキストの表示
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Mozillaの開発者たちがCairoによるグラフィックエンジンを採用すること、また新しいグラフィックレイヤーを一から構築することを決める際に、テキストの描画もはじめから作り直すことにしました。その結果、Firefox3では、フォントのカーニング・合字・国際テキスト・部分的な合字・ヒンティング・アンチエイリアス・フォントの種類・フォントの選択、これらの対応を改善しました。Firefox3はフォントの対応やテキストの表示における大きな一歩となりました。Mozillaの開発者たちは既に次にリリースされる機能に取り組んでおります。
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[編集] ページの拡大縮小
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ページの拡大縮小は一から作り直されました。これはページ全体とテキストの拡大縮小に対応しています。
表示されたコンテンツを完全に制御できる状態で、ページのレイアウトや構造のぺージ全体の拡大縮小ができます。一方、テキストのみの拡大縮小は画像やページレイアウトを変更せずテキストのみを拡大縮小します。
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[編集] 履歴
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Firefox3では履歴が驚くほどに使いやすくなっています。文字を入力するだけで情報が表示されるアドレスバー『スマートロケーションバー』だけでなく、別の方面からも改善されました。履歴では各サイトで使用されているfaviconが表示されるようになり、ローカルにある他のデータと結びつくことで視覚的に特定しやすくなりました。サイドバーやメニューバーの履歴も同時に調整され、新しい履歴ライブラリ(管理画面)にはFirefox Library(旧Bookmark Organizer;Places Organizerのこと)が追加されました。このように、Firefox3の履歴機能は、時折使えるものとして、あるいは毎日ブラウザを使うには絶対に欠かせないものとしてまで発達しました。
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[編集] HTML Canvas
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Firefox3ではHTML要素 Canvasの実装が改善されており、また実験的なテキスト描画APIを含んでいます。このAPIについての詳細はMozilla Developer Center (MDC)にあるDrawing text using a canvasの記事を参照してください。他にも、新たにtransform() と setTransform() メソッドをサポートしました。これに関する情報はMDCのCanvas tutorialに掲載されています。2次元Canvasのパフォーマンスもまた改善されており、どのプラットフォームでも描画が速くなりました。
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[編集] ロケーションバーのUTF-8サポート
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US-ASCIIを主に使用する人たちは気付かないでしょうが、Firefox3では大幅な変更がなされています。 それは、ロケーションバーのUTF-8マルチバイトのサポートです。何故これが大事なのかというと、Firefox2では非ASCII言語のURIを読むことができなかったからです。
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[編集] マルウェアからの保護
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“マルウェア”とは、要求していないソフトをインストールしようとするウェブサイトや、その他の不正行為をあなたのPCに行うものを指します。Firefox3には報告されたマルウェアサイトを追跡し、ページを読み込む前に悪質なサイトから保護しあなたのPCを危険から守る機能があります。この警告は無視することができますが、このセキュリティ機能があなたをそしてウェブを更に安全にするものとして望みをかけています。
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[編集] Microformats API
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Microformatsとは簡単なオープンデータフォーマットのひとつで、既存の規格の上に設計されています。Firefox3は新しいMicroformats APIを搭載しておりアドオンの作成に使用することもできますが、Firefox3のユーザーインターフェース上に表示されません。
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[編集] オフラインウェブアプリケーションをサポート
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Firefox3ではWHATWG Web Applications 1.0 仕様に従い Online/Offline イベントを実装しています。これによって、ウェブ開発者がオフラインの状態でもFirefoxを使ってウェブアプリを作ることができるようになりました。オフラインモードに切り替えると、ウェブアプリのデータはローカルに保存されて、オンラインになったときに同期します。
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[編集] パスワードマネージャー
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Firefox3のパスワードマネージャーは飛躍的な発展を遂げ、より親和性に優れたデザインに仕上がりました。パスワードを保存するかどうかを尋ねる際、今まではログインする前にポップアップでダイアログが表示され操作を奪われました、Firefox3ではログインした後で、画面上部にインフォーメーションバーが表示されるようになります。インフォーメーションバーは、今までのようなダイアログによる操作とは違って、操作が奪われることがありませんので、無視したとしてもいつものようにブラウザを操作することができます。ただし、保存するかどうか選択するかあるいはそのタブを閉じないと、インフォーメーションバーは表示されたままになります。
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[編集] パフォーマンスの改善
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Firefox3は歴代のFirefoxの中でも最も速く最もスリムなブラウザです。スピードテストではFirefox2の2~4倍、Internet Explorer 7の9倍もの差を見せ付けました。またメモリの消費量を比べると、Firefox3はFirefox2に比べ効率性が2倍、Internet Explorer 7にいたっては4.7倍も優れています。あらゆる努力が数字として現れた結果、パフォーマンスが劇的に変化したのです。
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[編集] フィッシングからの保護
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Firefox3から新たに追加されたマルウェアからの保護機能に加え、フィッシング対策も改善されました。すでに報告されているフィッシングサイトはページを読み込む前にブロックされるので、危険にさらされることはありません。Firefox2ではページを読み込みますが、画面がグレーアウトしたりダイアログが表示されたりして、フィッシングサイトであると警告してくれます。Firefox3では新しく導入されたマルウェア対策により、より安全となり危険性が減少します。
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[編集] プラグイン
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プラグインはサードパーティ製の小さなプログラムであり、Firefoxに追加することはできますがそれ自体を操作することはできません。たとえば、Flash PlayerプラグインがなければYouTubeにある動画を見ることができません。Firefox3ではアドオンマネージャーを改造して、Firefoxにインストールされたプラグインを閲覧・有効化・無効化することができる機能を新しく付け足しました。この画面から各プラグインを右クリックし“Visit Home Page”を選択することで、そのプラグインが置かれているサイトに移動することができます(ただし、特定できる記述がプラグインになされている必要があります)。
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[編集] サイトの情報を識別できるボタン
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ブラウザ開発者にとって、ユーザーが安全で保護されたウェブを閲覧できるようにすることが最大の課題であります。Firefox3には非常に重要な機能として、新たにサイトを識別するボタンが搭載されています。 このボタンは、長い間各種ブラウザで使用されてきた、セキュアなサイトを閲覧する際に表示される"Padlock(南京錠)" アイコンにとって代わるものです。小さな南京錠アイコンがどこそこに表示されるだけであるよりも、ロケーションバーの左端を見ることでサイトの情報を知ることができる方がより分かりやすいのだと思い、Firefox3では南京錠がなくなりました。 |
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このボタンは"グレー""青""緑"の3つの色で表示され、ボタンをクリックするとサイト情報を確認することができます。情報を確認する際に表示されるダイアログには、パスポートを確認する税関員のアイコンがそれぞれの色で表示されます。アイコンの色によってサイト情報の概要を知ることができます。Firefox3では、南京錠の有無以上に、サイトのセキュリティレベルをより広い範囲で知ることができるのです。
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[編集] スマートロケーションバー
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Firefox3のロケーションバーは完全に改められました。"AwesomeBar(すごいバー)"という愛称のとおり、スマートロケーションバーではURL欄に単語を入力することでブラウザの履歴やブックマークを検索することができます。もはや探しているページのドメインを覚える必要はなくなりました。スマートロケーションバーに文字(マルチバイトにも対応しています)入力することで、URLやページのタイトルだけでなく、ブックマークのタグや履歴を表示してくれます。表示の仕方は、ページの閲覧頻度や閲覧時間によるアルゴリズムで決定されます。
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[編集] タブ
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タブについてはFirefox2とFirefox3で大きくは変わっていません。ただ、スムーズにスクロールするアニメーションが新しく追加されています。Firefox2ではタブバーがスクロールするとき、一度にタブ単位で左右に移動していて、ガタガタしてわかりにくいものになっていました。Firefox3ではスムーズにタブがスクロールするため、タブの移動がどのように起こったのか、またどこからどこまで動いたのかがとてもわかりやすくなっています。 |
[編集] テーマ
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Firefox3で、各プラットフォームに適合した外観に作り替えるということがひとつの目標でした。Firefox2における外観はWindows・Mac・Linuxのどれにおいても似たような作りでしたが、Firefox3ではLinux/Mac OS X/Windows XP/Windows Vistaで異なっているのです。ウィンドウ・タブ・アイコン・ダイアログボックスなど、使用環境に合った外観になることで馴染みやすいブラウザに仕上がりました。
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[編集] 動画や音楽のフィード
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Firefox3ではフィードの確認ページを強化しており、ブログエントリに関連するものを表示するようになっています。更に、Firefox3では動画をあるアプリケーションで音楽を別のアプリケーションで開くようにすることができ、またフィードに関してもどのアプリケーションあるいはサービスを利用するか選択することができます。この設定は少々煩わしいですが、しかしこれを利用し始めると魅力ある機能となるでしょう。
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[編集] Vistaのペアレンタルコントロールをサポート
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Windows Vistaには、子供のパソコンの利用を制限するペアレンタルコントロールの機能が搭載されています。Firefox3では、この機能をいくつか採用していて、プロキシ経由でダウンロードしたものはダウンロードマネージャーに「ペアレンタルコントロールによりブロックされました」と表示されるようになっています。この機能はVistaにのみ搭載されており、将来的にこの機能を拡充するつもりです。
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[編集] ウェブアプリケーションプロトコルの設定
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ウェブアプリケーションプロトコルの設定はFirefox3の新機能のひとつです。これによりウェブアプリケーションとの関連性を強めることができます。たとえば、特定のプロトコルをクリックした際、Firefoxはそのリンクをウェブアプリケーションに送ることができます。例えば"mailto:"リンクをクリックした際、デスクトップアプリケーション(Outlookなど)を起動せずにYahoo!メールで処理することができるのです。他にも"webcal:" "tel:" "fax:"などのプロトコルに対応しています。
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[編集] 最後に
以上でFirefox3の新機能や改善点を、全てではありませんが紹介しました。Firefox3ではあらゆる方面で改善されています。
Firefox3が開発されてきたおよそ3年間で、世界中で数千にも及ぶ開発者、デザイナー、翻訳者、テスター、投資家、記者などの協力を得ています。Firefoxというブラウザは世界でも大規模なオープンソースコミュニティーによる製作されており、そんなブラウザが何百万人という人たちによって利用されていることを誇りに思っています。






















